「くりっく365」は、少額の資金をもとに実際の資金より大きな取引を行うことが可能なため、大きなリターンが得られる可能性がある一方でリスクが大きい取引です。そのため、評価損失が一定水準に達した場合、さらなる損失の拡大を食い止めるため、自動的に全建玉を決済し、損失を確定させるロスカット制度があります。ここでは、ロスカット制度について、詳しく説明いたします。

1.ロスカットの判定基準

当社の「くりっく365」では、1分毎に売気配値と買気配値の仲値により評価損益を計算し、ロスカット判定を行います。なお、流動性の低下により、売気配値と買気配値の一方または両方がマーケットメイカーから提示されないことがあります。その場合は、直近約定価格がロスカット判定価格となり、当日の約定がない場合には、前日清算値がロスカット判定価格となります。

個人口座の判定基準

個人口座の場合は、有効比率(有効証拠金額÷必要証拠金額×100)がロスカット基準値を下回るとロスカットになります。

参照 : 5.ロスカット基準値の設定方法

法人口座の判定基準

法人口座の場合は、有効比率(有効証拠金額÷必要証拠金額×100)がロスカット基準値の100%を下回る(有効証拠金額<必要証拠金額の状態)とロスカットになります。

参照 : 取引ルール 8.ロスカットおよびアラート

個人口座のロスカット例

モデルケース

ロスカット基準値:50%、レバレッジコース:25倍、米ドル/円・1枚(取引単位:1万米ドル)あたりの必要証拠金額:40,000円


 

2.有効比率の算出方法

有効比率がロスカット基準値を下回るとロスカットが執行されるため、取引口座を管理するにあたっては、有効比率に注意していただく必要があります。以下、有効比率の算出方法について詳しく説明いたします。

有効比率とは、有効証拠金額に対する必要証拠金額の占める割合を%で表しており、次の計算式で算出できます。

  • 有効比率=有効証拠金額(A)÷必要証拠金額(B)×100
  • 有効証拠金額(A)=証拠金預託額+評価損益相当額+スワップポイント相当額+決済損益予定額-未払手数料
  • 必要証拠金額(B)=(証拠金基準額(C)×25倍÷レバレッジ倍率数値)×建玉数量(D)

(A)有効証拠金額とは?

証拠金預託額から未決済建玉の損益や受け払い前のスワップポイント等を加減算した金額。現時点で全ての建玉を決済した場合、いくら手元に資金が残るかの目安となる金額です。

(B)必要証拠金額とは?

建玉を維持するために必要となる金額。当社の「くりっく365」では、東京金融取引所が毎週見直す「証拠金基準額(C)」に基づき算出。

(C)証拠金基準額とは?

東京金融取引所が定める建玉を維持するために最低限必要となる1枚あたりの金額(毎週更新)。個人口座と法人口座では、「証拠金基準額」の算出方法が異なるため、金額は同じではありません。

(D)建玉数量とは?

「両建て」している場合は、同一通貨ペアの買建玉と売建玉のいずれか多い建玉の数量となります。
例)米ドル/円の買建玉5枚、売建玉3枚保有時の必要証拠金額は「5枚分」となります。
例)米ドル/円の買建玉5枚、売建玉5枚保有時の必要証拠金額は「5枚分」となります。

個人口座の必要証拠金額

レバレッジコース毎に必要証拠金額は異なり、レバレッジ倍率が低いほど必要証拠金額は高く設定されています。
証拠金コースが「通常コース」の場合は、レバレッジコースをお客さまご自身で設定・変更いただけますが、レバレッジ倍率の低いコースに変更した場合、必要証拠金額が増えるため、有効比率が低下しますので、変更の際には注意が必要です。

  • 必要証拠金額=(証拠金基準額×25倍÷レバレッジ倍率数値)×建玉数量

<例> 1枚あたりの必要証拠金額(米ドル/円)

証拠金
基準額
必要証拠金額
最大レバレッジ25倍 最大レバレッジ10倍 最大レバレッジ5倍 最大レバレッジ2倍
40,000 40,000 100,000 200,000 500,000

<例> 最大レバレッジ5倍で、米ドル/円の買建玉5枚保有している場合の必要証拠金額
(40,000円×25倍÷5倍)×5枚=1,000,000円 ※10円未満の端数が生じた場合は切上げ

法人口座の必要証拠金額

レバレッジコースは「法人レバレッジ」の1コースのみとなり、証拠金基準額と必要証拠金額は同額となります。

  • 必要証拠金額=証拠金基準額×建玉数量

<例> 1枚あたりの必要証拠金額(米ドル/円)

証拠金
基準額
必要証拠金額
法人レバレッジ
9,500 9,500

参照 : 取引証拠金(くりっく365)

3.ロスカットの判定例

個人口座のロスカット判定例

米ドル/円の買建玉を10枚保有し、ロスカット基準値を50%に設定している場合
必要証拠金額:最大レバレッジ25倍⇒40,000円/枚 ・ 最大レバレッジ10倍⇒100,000円/枚

レバレッジ
コース
証拠金
預託額
有効証
拠金額
必要証
拠金額
評価損益
相当額
スワップ
ポイント
相当額
決済損益
予定額
未払
手数料
有効比率
ロスカット
判定(※)
有効比率<
ロスカット基準値
(50%)
最大
25倍
1,000,000 749,500 400,000 -50,000 10,500 -200,000 11,000 187.37%
ロスカットなし
1,000,000 199,500 400,000 -150,000 10,500 -650,000 11,000 49.87%
ロスカット
最大
10倍
1,000,000 749,500 1,000,000 -50,000 10,500 -200,000 11,000 74.95%
ロスカットなし
1,000,000 199,500 1,000,000 -150,000 10,500 -650,000 11,000 19.95%
ロスカット

②=①+④+⑤+⑥-⑦
⑧=②÷③×100

法人口座のロスカット判定例

米ドル/円の買い建玉を10枚保有している場合。法人口座のロスカット基準値は100%で固定
必要証拠金額:法人レバレッジ⇒9,500円/枚

レバレッジ
コース
証拠金
預託額
有効証
拠金額
必要証
拠金額
評価損益
相当額
スワップ
ポイント
相当額
決済損益
予定額
未払
手数料
有効比率
ロスカット
判定(※)
有効比率<
ロスカット基準値
(100%)
法人
レバレッジ
500,000 249,500 95,000 -50,000 10,500 -200,000 11,000 262.63%
ロスカットなし
500,000 94,000 95,000 -150,000 10,500 -245,000 11,000 98.94%
ロスカット

②=①+④+⑤+⑥-⑦
⑧=②÷③×100

4.アラート機能

当社の「くりっく365」では、お客さまに評価損益相当額(値洗い)の悪化をお知らせするために、アラート機能を設けています。

有効比率がお客さま設定のアラート基準値を下回ると、登録済みのメールアドレス宛に通知いたします。

※当社の「くりっく365」では、1分毎にアラート判定を行います。
※アラート基準値は、個人・法人口座ともに一定の範囲内にて、お客さまご自身で設定いただけます。

参照 : 取引ルール 8.ロスカットおよびアラート

5.ロスカット基準値の設定方法

個人口座の場合は、「くりっく365」のWeb版取引ツールより、ロスカット基準値(50%、80%、100%、110%、130%、150%、180%)をお客さまご自身で設定することができます。
なお、法人口座の場合、ロスカット基準値は100%固定のため、変更できません。

①Web版取引ツールにログイン後、上部メニューボタン【設定】⇒【レバレッジコース変更】をクリックしてください。

②【ロスカット基準値】欄の▼をクリックすると、設定可能な基準値が表示されますので、いずれかを選択した後、左の【変更】をクリックしてください。

③【変更】ボタンをクリックした後、選択した基準値に変更されているかご確認ください。変更されていれば、設定完了です。

※【アラート基準値】も、個人・法人口座ともに同画面で設定・変更いただけます。

6.ロスカットの注意事項

  • ロスカットを行う際、取引時間外となっている通貨ペアについては、取引が開始された後に決済されます。
  • ロスカットが完了するまでの間、新規注文の発注はできません。
  • ロスカットの際も決済手数料が必要となります。
  • ロスカット判定は1分毎に行われるため、ロスカット基準値を割り込んだ時点で直ちにロスカットが執行されるわけではありません。このため、ロスカット基準値から大きく乖離した価格でロスカット判定が行われることがあります。
  • 相場動向や注文状況によっては、ロスカット判定時に比べて大きく乖離した価格で約定する場合があります。その結果、預託した証拠金を超えて損失が生じることがあります。

参照 : ロスカットとリスクコントロール 相場急変時のロスカット

参照 : 取引所為替証拠金取引「くりっく365」に係る重要な注意事項